性感染症(性病)は、性交渉または性交渉に類似する行為によって人から人へ感染する病気です。 以前は梅毒、淋病が性病と言われていましたが、現代社会においては新たな性病も増えてきています。
クラミジア、トリコモナス、カンジタ、B型・C型肝炎等これらの病原体が性行為により感染します。 感染しても病状が軽かったり、自覚症状の表れない事もあり、パートナーも感染してしまいます。 これらの性感染症(性病)に対しては予防するとともに検査を受けて早期発見することが大切です。 性感染症(性病)全般にいえることは、粘膜どうしの接触で感染することです。 咽頭クラミジア、咽頭淋菌などは,本番行為をしていなくても口から性器へ、性器から口へ感染します。
男性:亀頭にかゆみ、排尿痛や不快感を伴う。また、尿道炎に推移し進むと膿など がでる。
女性:おりものが増え腹痛や不正性器出血などの症状があるがきずかない事が多く、不妊症・早産・流産の原因にもなる。
10~20日
オーラルセックスにより喉に感染し、症状はきずかないことが多いが、喉の腫れ、発熱、喉の痛み、咽頭炎などを引き起こす。
1~2週間
オーラルセックスにより喉に感染し、症状はきずかないことが多いが、喉の腫れ、発熱、喉の痛み、咽頭炎などを引き起こす。
3~10日
男性:黄色い膿が出て排尿回数が増えると共に強い排尿痛がある。精巣上体炎、不妊症になりやすい。
女性:外陰部に炎症、尿道炎をおこし痛みや膿がでる。悪化すると淋菌性膣炎、子宮内膜炎、淋菌性卵管炎を起こす事もある。
1~7日
単純ヘルペスウイルスというウイルスにより感染。1型と2型の2種類があり、口唇ヘルペス(口の周囲に水泡ができる)は1型、 性器ヘルペスは2型といわれていたが、現在では、1、2型ともに性器ヘルペスが起こるといわれている
3~7日
男性:大部分の人が無症状か軽い排尿時の痛みがあり前立腺炎を起こす事がある。
女性:強い匂いの泡だった黄緑色の排出物があり陰部に刺激やかゆみをともないます。低体重児の危険性、また妊娠中の女性は早産、早期破水を招きやすい。
4~20日
男性:ほとんど症状は出ないが、まれに皮膚が赤くただれたりする。悪化すると膀胱炎をおこす事がある。
女性:外陰部が赤く腫れたり、かゆみ、白いヨーグルト状のおりもの、豆腐かすのようなポロポロしたおりものがでる。 膣炎になるガンジタ菌は膣の中だけでなく、私たちの皮膚、腸、口の中、また肺にも存在しており、健康な人にとってはなんの問題もない人体常在菌ですしかしながら、 体調が悪いときや病気、妊娠しているときなどで抵抗力が弱っていたり、ホルモンバランスが崩れていたりすると菌が増殖し、 膣壁に炎症を起こすとカンジタ膣炎になります。
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感染後、数週間から2~3か月を経て,陰茎亀頭・冠状溝・包皮・大小陰唇・肛門周囲等の性器周辺部にイボ状の小腫瘍がたくさんできます
3~4ヶ月間
B型肝炎は急性肝炎、慢性肝炎、劇症肝炎の三種類に分けられる。急性肝炎は潜行性に発症する。 倦怠感、脱力感、食欲不振、嘔気、悪寒、嘔吐、頭痛、関節痛、味覚異常、嗅覚異常.(食物、タバコ). 右上腹部鈍痛腹痛、などの非特異的全身性、 呼吸器、消化器症状がある。10~20%で肝炎発症前数日から数週間に血清病様症状(斑状丘疹、蕁麻疹、関節痛、血尿、蛋白尿、多発性関節炎、発熱など)をみる。 慢性肝炎は急性黄疸性肝炎の90%はHBeAgは陰性化するが、10%の症例において陽性が持続し、このうち70%が慢性持続性肝炎、30%が慢性活動性肝炎の経過をとる。
1ヶ月~半年
血液を介して感染するC型肝炎ウイルスによるもので、高率に持続感染となり、慢性肝炎から肝硬変へと数十年の経過で進展していく。 肝がんの発症とも関連が深い。輸血のスクリ―ニング検査で新規感染者は減少しているが、既感染者の大きなプールが今後問題となる。
14~90日
約3週間程の潜伏期間があり赤い発疹が出たり消えたりする。その後、2~3週間ほどで手の平、足の裏、肛門、陰部などに赤い斑点が出る。 先天性梅毒は胎児に感染し流産や死亡する可能性が高くなりやすい。
2~3週間
風邪の症状に似ている。無症状期間が長く進行すると抵抗力が弱くなり、細菌やカビなどの病原菌に、いろいろな病気を引き起こすようになる。 後天性免疫不全症候群/AIDSともよばれ、早期発見により症状を軽くしたり、発病を遅らせられる事が出来る。
未治療の場合、約10年